産後クライシスとは、産後に夫婦仲が劇的に悪化することです。
産後すぐ、いやもっと前の妊娠中から自分の身体の中で子を育てて母性にあふれている母親と、母親に比べて親である実感が湧きにくい父親との間には考え方や育児に関する温度感の相違が生じやすいですよね。
産後クライシスに一度なってしまうと、夫婦関係を改善するには努力が必要だと私は思います。
そこで今回は、実際に産後クライシスを克服し今では産前以上に夫と仲良しになった筆者が産後クライシスの改善方法をご紹介したいと思います。
もちろん、すべての夫婦に当てはまるという内容ではないので、悩んでいる方は参考程度に読んでいただけたら嬉しいです。
この記事は
- これから出産を控えていて産後クライシスが不安
- 産後クライシスになってしまっていて改善したい
このような方向けの内容です。
もくじ
産後クライシスが辛い?実際に産後クライシスを改善できた方法をご紹介
我が家が産後クライシスになった経緯(産後クライシスになぜなったのか)
お互いの理解が足りない
私達夫婦が産後クライシスになったのは、お互いに対する理解が足りなかったという点があると思います。
私は朝昼晩、寝ている間もずっと小さな赤ちゃんの命を守り続けているプレッシャーの中で生きているような感覚でした。
しかし夫は忙しい仕事柄帰宅しない日が多く、私が感じているこの感覚を理解するのがきっと難しかったのだと思います。
同じ環境でない夫に対して自分のこの気持ちを理解してほしいという私の甘えもあり、お互いに分かり合えていない状況でした。
お互いの理解が足りないのに言葉も足りなかった
これは私自身の一番の反省なのですが、自分の気持ちを夫に「言わなくてもわかってほしい」と思ってしまっていて、理解してくれない夫にモヤモヤしていました。
この記事の後半でご紹介する本に、男性脳と女性脳の違いが書かれています。
女性は言わなくてもわかってほしいと思うが男性はそうではないし、言ってくれないとわからないと思うそうです。
産後クライシスの期間どんな気持ちだったか
妻の気持ち
「手伝ってくれるのは嬉しいけど今はそれよりもこっちやってほしい」なんて思うことがありました。
当時は育児に関する優先度に関して私と夫で違いがあったのに、それを言葉にして伝えられていない状況でした。
育児に関する優先度を常に伝えていくようにしていくことを続けた結果、今では誰よりも私が考えていることを理解してくれていて、「〇〇ちゃん(私)はこうしたいかなと思うけどどう?」等と聞いてきてくれたりします。
また、このような経験を通して夫が一番長い時間育児をしている私の考えを尊重してくれていることを私自身が感じられるようになり、それも良い夫婦関係に繋がっていると思います。
産後クライシス真っ只中だった当時、一番つらかったことは、夫に「産後、変わった」といわれることでした。自分でもどうしてこうなってしまったのかわからなくて辛いのに、一番理解してほしいパートナーにわかってもらえない。そんな感覚でした。そして、夫が私を妻として見てくれていない気がしたりもしていました。
夫の気持ち
産後クライシスを改善した方法
まずは二人で産後の妻の状態を知ることから
夫は産後クライシスの期間私に対して「産後変わってしまった」と思っていたそうで、実際にそう言われたこともありました。
しかし、私としては、なぜこんな気持ちになるのかもわからないくらい不安になることもあるし、自分が自分でないような感覚になることもありました。
産後の母親はホルモンバランスの急激な変化だけでなくいきなり今まで経験したことのない育児という大役を担い日々小さな命を守るプレッシャーと闘ったり、睡眠不足が続く等の環境の変化により不安定になりやすいそうです。
調べてみると、女性自身でも知らないことがたくさんありました。
そこでまずは、自分の今の現状について知り、そして夫にも分ってもらおうと思い本を読みました。
以下の本は私達を救ってくれた大切な本です。前述したような「手伝ってくれるのは嬉しいけど今はそれよりも・・・」と思うようなことや、夫から言われて傷ついてしまいがちなことが実際にあった話として書かれています。
夫はこれを読んでからかなり変わりましたし、私自身も変わりました。
前述したように、私は言わなくてもわかってほしいと思っていた気持ちを改め、してほしいことは具体的に伝えるようになったし、自分の気持ちもしっかりと夫に伝えるようになりました。
そうしていくうちに、私と子どもの生活のルーティンや私が考えている育児の優先度や温度感などを夫がだんだんと感じ取ってくれるようになりました。
誰かに子どもを預けてでも2人の時間を作る
はじめはこどもが寝た後に時間を作ろうとしていましたが、寝落ちしてしまうことも多いしお互いに疲れていていい話ができないことも多かったので思い切って私の母にこどもを預けてふたりでランチに行きました。
こどもがいない状況での夫婦2人でのランチは、不思議な緊張感がありました。
しかし、昔を思い出して優しい気持ちになれてとても良い時間でした。
それ以降もたまにこどもを家族にお願いして食事をしたり、こどもがお昼寝している間にふたりでテレビを観たり、夜時間があれば一緒にお酒を飲んだりしています。
産前の思い出を振り返る
産後クライシスの期間も私たち夫婦はいつもこの状況を抜け出したいと思っていたし、相手を大事に思う気持ちは忘れたくないと思っていました。
そのために、結婚式のDVDを見たり旅行に行ったときのアルバムを見たりしていました。
当時の気持ちを思い出すと改めて相手を大事にしなくては、と思えました。
相手のために努力する
私自身は不器用なところがあるので、余裕がなくても相手のために何かしてあげなきゃという気持ちが一番にあったのですが、落ち着いて考えてみると、私が頑張ると疲れてしまって機嫌が悪くなってしまうからそれが夫にとってはよくないのではないかと思うようになりました。
つまり、自分が優しくいられるために、休む努力をしました。
初めての育児に奮闘中の私にとっては盲点だったのですが、我が家の場合は私が頑張りすぎることがかえって家族に悪影響になっていたのです。
また、夫の好きなごはんを作るようにしました。私にとってこどもも一番だけど、あなたも一番だよと伝えたかったからです。
それから、痩せたり美容に力を入れて綺麗でいる努力もしました。
夫は子どもを連れて出かけてくれたり、私に一人になる時間をくれました。
そして、ベビーフードの安全性を本で知り、私にすすめてくれました。
他にもたくさんありますが、お互いに相手のことを大事に思っているよと伝えあうことがとても大事だと思いました。
産後クライシスを乗り越えた今思うこと
産後クライシスを乗り越えた今、私は夫に対して毎日感謝の気持ちで溢れていて幸せな気持ちでいっぱいです。
私からみて夫は、子どもにとっての大切な父親であり、育児を一番に安心して任せられる相手であり、私のことを一番に理解してくれている大切なパートナーです。
一時期はもう元の関係には戻れないのかもしれないと思ったこともありましたが、出会ってから今までの中で、今現在が一番仲良しです。
最後に
この記事を読んでくれている人は、きっと今すごく辛いと思います。
でも、産後クライシスは乗り越えられます。パートナーを大切に思う気持ちを思い出して、頑張ってみてください。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。