こんにちは、MOMOです。
出産はなにがあるかわかりません。そこで今回は、緊急帝王切開で出産をした私の体験談をご紹介したいと思います。
本記事は帝王切開の体験談後編となります。前編はこちら↓
手術室で麻酔を入れられる
痛い、トイレ行きたいと思いながら必死で深呼吸をして手術室へ運ばれていった私は、なぜかガタガタ震えています。そう、色々なことが想定外すぎて怖くて震えていたのです。
赤ちゃんが無事助かるように私がしっかり深呼吸して酸素を送らなくては・・・
おなか切られるなんて人生初めて・・・
前日に夫と一緒に帝王切開の説明を受けていたものの、まさか本当に帝王切開になるとはといった感じでした。
当たり前といえば当たり前なのですが、帝王切開の説明でどういう風に開腹していくかを聞いていたので、「皮膚と切って、腸をどけて子宮を切っていくのか・・・」なんて考えたら恐ろしくなりました。
そんなことを考えている間に私は服を脱がされ、身体を横にして丸まり、麻酔を背中から入れられました。この時は背中が丸まっていると入りやすいそうで、「もっと背中を丸めてね」と言われました。
先生も看護師さんもみなさん優しくてたくさんたくさん声をかけてくださって、そのおかげで私も自分の感情を口にしてしまっていました。
「怖い・・・」
そういいながらガタガタ震えていました。注射なんて今まで何度も受けたことあるのに、背中という見えない部分に注射されることすら怖かったのです。
またこの注射の時間がとても長くて。早く終われ早く終われと思っていました。
ようやく針を抜かれると、今度は何かを肩やおなかに当てられました。
「ここは冷たい？ここは？」
「こっちとこっち、どっちが冷たいですか？」
そう何度か聞かれて応えるやりとりをしているうちに、「でははじめていきます」といって先生方は手術に入られました。
ついに開腹される→赤ちゃん産まれた！
内心、「えええ！まだ冷たく感じているのに大丈夫なの！？」と思っていると、おなかの表面になにかを塗られている感覚があります。
怖くならないように事前に教えてくださっているのだと思いますが、切っていく時にはしっかり麻酔が効いているかを確認してから行いますと言われていましたが、それでも不安でした。
「なにか塗られている感覚はあっても大丈夫ですからね。」
と先生に言われ、少しほっとしているとすぐにメスを入れられました。
開腹部分は見えないように隠されていたのですが、驚くことに切られている感覚がありました。
一度も手術をしたことがなかった私は本当にびっくりしました。こんなに切られている感覚があるとは思いませんでした。
もちろん、麻酔をしているのでこの時は痛みは全くありません。
ここで再び思い出しました。皮膚を切って腸をどけて子宮を切るのか・・・
しかしもうここまできたらハイになっていたので、怖いとは感じませんでした。
もう少しで赤ちゃんに会える・・・・
子宮を切られて、グイっと左右に開かれている感覚があります。なにか（まあ赤ちゃんなんですけど）を引っ張り出している感覚があります。
「オギャー、オギャー、オギャー、オギャー・・・・・」
産まれました！ついに、生まれました！！！！！！！私の赤ちゃん！！！
この世に出てきた瞬間に、間髪入れずに産声をあげてくれました。感動で涙が止まりませんでした。
「命を助けてくださって、本当にありがとうございます！！！！！」
その場にいた先生や看護師さんにそう伝えました。
「あなたが頑張ったからよ」
そう言われ、余計に涙が止まりませんでした。
ついに赤ちゃんと初対面
産声を聞きながら、私は開腹したおなかを閉じてもらっていました。
その間、赤ちゃんは先生に心音を聞いてもらったりなにやら検査をしているようでした。
そして、私の頭の横へ赤ちゃんを連れてきてくれました。
「触っていいのよ」
そう言われ、私は頭を撫でました。
小さな頭、ざらざらでした。髪が濡れていたからですね。この感覚、一生忘れないようにしようと思いました。
そうして赤ちゃんは担当の助産師さんによって夫の元へ運ばれました。夫は外でずっと待っていてくれたので、さぞかし不安だったでしょう。
途中から目の前のことに必死すぎて自分ではわからなかったのですが手術は2時間程だったそうです。普通分娩を予定していたので、思っていた以上に早く産まれてくれたかたちになりました。
病室へ運ばれる
そして、無事出産を終えた私は病室へ運ばれました。夫もそばに居てくれました。コロナで面会ができないため、出産当日が終われば退院の日まで会えません。
ちなみにこの時赤ちゃんは保育器に入っていてこの日はもう会うことはできませんでした。
その日起きた出来事を二人でおさらいしました。夫が赤ちゃんの動画をとっておいてくれていたのでそれを二人で見ました。
正直、この時初めてまじまじと顔を見ることができました。ああ、こんなお顔だったんだねと・・・それはそれはかわいいお顔でした。
帝王切開でも、予定か緊急か、その病院のやり方、その他色々な条件によってことの運びは異なるかと思いますが、産後すぐにしっかり赤ちゃんを見ることができないまま病室に返るママも多いのではないかと思いますので、パパは赤ちゃんと面会できるならばたくさん動画をとって、どんな動きをしていたとかたくさんママに伝えてあげると良いのではないかと思います。
そうしているうちに、看護師さんが胎盤を持ってきてくれました。
手術室にいるうちに、胎盤を見ることはできますか？と聞いていたので持ってきてくださったのです。
この胎盤が頑張っていてくれたんだなと、感慨深かったです。
胎盤についているへその緒が30センチ程度でした。手術後の先生の説明では、へその緒が短くてつっぱってしまったために苦しくなってしまったのではないかとのことでした。
ちなみにへその緒は多くの場合60センチ程度らしいです。
次の妊娠でもへその緒が短くなってしまうのか先生に尋ねると、へその緒と胎盤はその妊娠ごとに作られるので次も同じようなことになる確率は高くはないそうです。
午前中の出産だったのですが、その日は一日中アドレナリンが大放出していて興奮が冷めませんでした。ずっとずっと感動して泣いているような感じで、無事生まれてきてくれた赤ちゃんにありがとうという気持ちと同時に、「命懸けで産んだ私偉い！」なんて思っていました。
まとめ
冗談抜きで、どんな出産も命懸けです。
産後のママは心身を労わって生活すべきだし、家族は感謝を言葉に出して伝えてあげると良いのではないかと思います。
ちなみに我が家では、夫がこれまで以上にあたたかい言葉をかけてくれるようになったため、痛みが辛い産褥期も乗り越えることができました。
今回の記事では出産直後までを書きましたが、実はこの後もなかなか壮絶でした。そう、帝王切開は麻酔が切れてからが更なる闘いなのでした・・・
そのあたりのことはまた後日お伝えしたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
